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むし歯になりやすいところ

だいぶ涼しくなり、過ごしやすい季節ですね。

「食欲の秋」という通り、美味しい食材がたくさんお店に並びます。なかなか外食も難しいご時世ですが、秋ならではの食事を楽しみたいですね。

せっかく美味しい料理が並んでも歯が痛くて…ということでは楽しみが半減です。

「むし歯になりやすい場所」を意識しながら毎日しっかり歯磨きを行いましょう。

≪むし歯になりやすいところ≫ 

①奥歯の歯の溝
どうしても食べかすや歯垢が残りやすいところです。特に子供のはえたばかりの奥歯は溝が深いため、むし歯になりやすいのでしっかり仕上げ磨きをしてあげてください。

②歯と歯肉の境目
特に歯周病や加齢などで歯肉が下がり、歯の表面を守っている硬いエナメル質がない部分が露出していると、むし歯のリスクが上がります。

③歯と歯の間
歯ブラシが入りにくいので、汚れが取りにくい場所です。

④歯並びが乱れているところ
歯磨きが行き届きづらくなるため、汚れも残りやすくなります


歯ブラシ
だけでは6割程度しか汚れが落とせません。補助器具も使用してしっかり汚れを落としてあげましょう。補助器具を使うことで8割ほどまでアップすることができます。


・タフトブラシ 

普通の歯ブラシでは届かない、細かいところを磨くことができます。歯並びが良くない部分や汚れの残りやすい前歯の裏側のくぼんだ部分、背の低い歯を磨いたり、矯正装置を使っている方にもおすすめです。

・デンタルフロス、歯間ブラシ

フロスは歯間の狭いところに使用します。

歯間ブラシはSSS~Lなど、色々なサイズがあるので、自分にあったサイズを選びましょう。サイズが合っていないと歯肉を痛める原因となります。

 

花壇の花を秋の始まりを感じるように 植え替えてみました。
「ウエルカムボード」もよかったらご覧ください。

唾液減っていませんか?

まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

コロナ禍でマスクをつける生活が続き、息苦しさからいつの間にか口呼吸となり、口腔内が乾燥していることがあります。

お口の中が乾燥して良いことは何ひとつありません。

唾液は私たちの健康に欠かせない役割をたくさん担っています。

  • お口の中の食べかすなどを洗い流す自浄作用
  • 食べ物の味を感じる味覚作用
  • 食べ物の消化を助ける消化作用
  • お口の中の菌の増加を抑える抗菌作用
  • むし歯のリスクを減らす再石灰化作用
  • お口の中の粘膜を守る・修復する
  • 食べ物を飲み込みやすくする 
  • しゃべりやすくする(舌の動きを円滑にする)      等…

個人差はありますが、一日の唾液の分泌量は1~1.5Lほどです。

唾液の量を保つためにはこんなことに気を付けてみましょう。

  • こまめに水分補給をする(利尿作用のあるコーヒーやお茶は不適)
  • よく噛んで食べる
  • 会話を楽しみ、口を動かす
  • キシリトールガムを食べる
  • 唾液腺マッサージをする 

唾液腺マッサージ

①耳下腺マッサージ

耳たぶのやや前側、上の奥歯あたりを指全体でやさしく押しながらマッサージします。5~10回繰り返しましょう。

②顎下腺マッサージ

あごの骨の内側に指をあて、耳下からあごの先までを優しくマッサージします。こちらも5~10回繰り返してください。

③舌下腺マッサージ

あごの先のとがった部分の内側を、下あごから舌を押し上げるように押します。自分で行う場合は、両手の親指を使うと良いでしょう。これを5~10回繰り返します。

むし歯で痛みがある、歯が抜けたままになっている、義歯が合わない・使うと痛い、などを放っておくと、「よく噛む・口を動かす」ことがしにくくなり、お口の中の環境に悪循環となります。

まずはお口の中の健康を保つことが大切ですね。もちろん、口呼吸以外にも唾液量が減る原因は他にもあります。気になる方はお気軽にご相談ください。

動物たちのお口事情

夏らしい植物を待合室で楽しんでいただいています 

毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
こう暑いと、水辺で過ごす生き物たちはどんなに涼しいだろう、と羨ましくなります。
そこで、水中や水辺で生きる生き物たちのお口事情を調べてみました。


サメ歯が2・3日ごとにどんどん入れ替わり、一生のうちで2万本以上生え変わるというのは結構よく知られた話ですね。抜群の切れ味を保ち、獲物を確実にしとめるためにはそれだけ頻繁な生え変わりが必要なのでしょうね。


カミツキガメの仲間であるワニガメの口の中には釣りの道具が備わっています。

なんとお口の中に疑似餌が…。ワニガメの舌にはミミズのような突起があり、口を大きく開けてそのミミズで魚をおびき寄せてとらえます。

口を開けているだけでエサが飛び込んでくるのですから、あとはパクッと閉じるだけ。こんな楽なことはないですね。

北極に住むセイウチ。上あごから伸びる立派な牙が特徴的ですね。大人のオスの牙は100cmほどまで伸びるそうですが、立派過ぎて食事には使えません

では何に使うのかというと、ホッキョクグマオス同士の争い、氷や陸に上るときにピッケルのように使ったり、海底の砂に突き刺して前進するために使うこともあるのだとか。ちなみにエサは口元にもしゃもしゃに生やしたヒゲで海底の砂を漁って二貝類や甲殻類などを探し出して食べるそうですよ。

住む場所も違ければ獲物の捕らえ方も違う生き物たち。それぞれのお口が必要な形・役割へと進化しているのですね。私たちのお口に中にある歯も生きるため、食べるために非常に重要な役割をしています。毎日しっかりケアをして大切に守っていきましょう!

コロナ禍だからこそ歯科治療を受けよう!

 
今年もブーゲンビリアが満開です。

 

 

日本歯科医師会の報告では歯周病が起こす新型コロナのリスク

死亡リスク   8.8倍

集中治療リスク 4.6倍

人工呼吸リスク 3.5倍

といわれています。

ワクチン接種を済ませると少し安心感がわきますね。

でもワクチン接種後も一部コロナにかかりますし、今後さらなる変異型にかかる可能性もあります。

ぜひ、こんなときだからこそ、検診やお口のメンテナンスに受診してくださいね。

 

玄関においたウエルカムボードはスタッフの力作です。
かわいいイラストは患者様に喜ばれています。

 

 
 

 

 

 

磨けているのに磨けていない?

今年は早く梅雨入りしました。
コロナ禍で、天気も悪いと気持ちも落ちがちですが、
待合室のお花は、少しでも気が晴れるよう願いを込めて、バラを中心に飾ってみました。

 

毎年6月4日はむし歯予防デーです。

毎日歯を磨く人が95%にもなる日本人。さらには1日に2回以上磨く人の割合は約7割にものぼります。

それにもかかわらず、むし歯になってしまう人がまだまだ多いのはなぜなのでしょうか。

 

それは…

 

『歯を磨いているつもりだが、磨き残しがある』

からなんです。

せっかく歯磨きをしても、歯垢をしっかり取り除けていないとそこからむし歯になります。

歯ブラシでの歯磨きだけでは6割程度しか歯垢を落とせていないといわれます。一般的に磨き残しが起こりやすいのは以下のような場所です。

・歯と歯の間

・歯と歯ぐきの境目

・奥歯の噛む面の溝(特にはえたての永久歯は溝が深い)

・利き手側の歯の裏側

・歯並びが不揃いになっているところ

・歯ブラシが届きづらいところ

・矯正器具や入れ歯のバネをかけているところ

こういった場所は、歯間ブラシやデンタルフロス、ワンタフトブラシ等を併用することで格段に磨き残しを減らすことができます。

1日の中でも、特に夜眠る前の歯磨きをしっかり丁寧に行うようにしましょう。

もちろんむし歯の原因は磨き残し以外にも、日ごろの食習慣や元々の歯の質、唾液の量や質、口腔内の細菌の量など、さまざまなことが考えられます。

寺崎歯科では一人一人にあった歯磨きやケアの方法をご相談いただくこともできます。お気軽にスタッフにお声がけくださいね。

大人のむし歯「二次むし歯」とは?

患者様や通りを歩く方から、多くの嬉しいお言葉をいただきます。
「今年のバラもきれいですね」「いつも楽しませてもらっています。ありがとう」
花はそっと心を癒し、人と人を優しく繋ぐ大切なものだとつくづく実感します。

大人が歯を失う原因の7割を占めているのが「歯周病」と「むし歯」です。

子供の頃むし歯で通院したことがある人は多いと思いますが、大人になってからのむし歯は昔治療をしたところが再度むし歯になってしまう「二次むし歯」が多くなります。

二次むし歯とはどういうものか簡単に説明すると…

一度むし歯治療を受けた歯は大きく削られ、弱く細菌感染しやすい象牙質が露出しています。

そこに補綴物(つめものやかぶせもの)を装着して保護しているのですが、実はこの補綴物は永久的にむし歯から守ってくれるものではありません

  • 補綴物と歯のわずかな隙間から細菌が入り込む
  • 接着しているセメントが年月を経て溶け出して隙間ができる
  • 補綴物自体の経年劣化

などの理由でまたむし歯になってしまうことがあります。これが「二次むし歯」です。
(特に保険適用で作成した補綴物の場合これらが起きやすくなります。)

では、子供の頃は「削ってつめる」で済んだむし歯が大人になるとどうして「歯を失う」ことになってしまうのでしょうか?

それは「二次むし歯である」ということに原因があります。

一度大きく削られているところに再度治療をするため、今度は神経まで達したむし歯になってしまっていることが多く、抜歯せざるを得ないことが多くなってしまうのです。

二次むし歯にさせないためには…

  • 毎日歯みがきやフロスなどでしっかりセルフケアをしましょう
    歯と補綴物の間に歯垢(細菌)を残さないように!
  • 二次むし歯になりにくい補綴物を選びましょう
    プラスチックや銀歯の補綴物は保険治療が適用され、安価で済むことが利点ですが、その反面、隙間ができるなどの劣化が起きやすく、また歯垢がつきやすい素材です。 自費診療にはなりますが、セラミックなど隙間が出来にくく、歯垢がつきにくい素材もありますので、検討してみることもおすすめです。
  • 定期検診を受ける
    二次むし歯は補綴物の下に隠れて見つけづらいもの。歯科医院で定期検診を受け、歯石やバイオフィルムなどの汚れを取り除くケアを受けるようにしましょう。

 

 

歯の着色汚れ

春をイメージした軽やかなアレンジをしてみました。
携帯で写真を撮る患者様もおられました。

 

今はマスクで隠されている口元ですが、マスクを外してふと見る鏡の中の自分の歯の色が気になっている・・・という方はいませんか?

日本人は欧米人と比べてエナメル質(半透明)が薄く、その下にある象牙質の色(淡い黄色)が透けて見えやすいことから、黄ばんで見えやすい傾向があります。

日本人の平均的な歯の色は「A3~A3.5」、欧米人は「A2~A3」であると言われます。

また、もともとの歯の色とは別に、食品などによる着色汚れによるものもあります。

着色しやすい食品の一例

カレー、ソース、ケチャップ(トマトソース)、コーヒー、ポリフェノールを含むもの(紅茶、赤ワイン、チョコレート、ベリー類等)、緑茶、着色料を使用した食品、たばこ など

でも、着色が嫌だからといって、好物をガマンするなんてさみしいですよね。着色を防ぐちょっとしたコツをお伝えします。

  • 飲食前にまず水でお口の中を潤す。(口腔内が乾いた状態だと着色しやすい)
  • 飲み物はストローで飲む。
  • 摂取後、早めに口をゆすいだり、水を飲む。
  • 研磨剤の少ない歯磨き粉を使用する。(歯の表面に傷があるとそこから着色します)

たばこはお口のなかはもちろん身体にとって良いことは何もありません。できれば禁煙をおすすめします。

着色は初めのうちは「表面の汚れ」ですが、放っておくと徐々に内部に浸透していきます。

歯の汚れを取る一番の方法は歯科でのクリーニングです。そもそも汚れの付着を予防する効果もありますので、定期的にお越しくださいね。

 

エアドッグ設置のお知らせ

ウイルスを除去し患者様の安全を守るために、通常の空気洗浄機器4台のほかに、待合室に除去効果が高いエアドッグを設置しました。

 

受診控えによるリスク

立春も過ぎ、お花屋さんに並ぶ花は冬の花から春の花に徐々に変わって参りました。
まだまだ寒い日は続きますが、着実に近づきつつある春にわくわくしてきます。

昨年から引き続き外出自粛が続いていますが、最近よくニュースなどで取り上げられるようになったのは「受診控えによる症状の悪化や発見の遅れです。

歯科も例外でありません。定期検診を受けていれば早期発見・治療できたはずのむし歯などが、受診を控えているうちに進行してしまうケースが増えています

お口の健康は全身の健康と関係しており、口腔内の細菌がお年寄りの大敵である肺炎を引き起こしたり、心疾患や脳疾患、糖尿病との関連性があることがわかっています。

口腔内の細菌は体内に取り込まれやすいため、毎日の歯磨きはもとより、歯垢・歯石の除去、舌の清掃も大切になります。

ちなみに…口腔内の細菌の数はこんなにたくさんあります!

 歯がある人には300~400種類の細菌が存在し、
  • よく磨く人の口腔内細菌数      1000~2000億個
  • あまり磨かない人の口腔内細菌数   4000~6000億個
  • ほとんど磨かない人の口腔内細菌数  1兆個

歯に歯垢や歯石がついていませんか?少ししかついていないように見えても、実はこの中にも細菌はウヨウヨしています。

歯石の除去や歯周ポケットの中の清掃は歯科でないとできません。

お口の中をメンテナンスすることは、むし歯や歯周病のケアだけでなく、全身の健康、コロナウイルスをはじめとした感染症の対策にもなります。(舌の清掃は歯ブラシでゴシゴシこするのはNGです。正しい方法については担当スタッフにお尋ねくださいね。)

定期検診は「必要な受診」です。「今はこんなご時世だから…」とむやみに控えるのはやめましょう。
スタッフ一同感染症対策をしっかり行い、お待ちしております。

待合室にはアロマ効果で
癒しと除菌を行っています 

お花は春のバレンタインを
イメージしたアレンジです

飛沫感染予防に!
「口腔外バキューム」を使っています

「口腔外バキューム」とは?

治療中に発生する粉塵を吸い取り、空気を綺麗な状態にするものです

粉塵とは…唾液や血液、義歯・入れ歯・歯科素材を調整する時に発生する削りカス、金属の破片。これらは、治療中にどうしても発生してしまいます。
口腔外バキュームは、こうした粉塵を患者様の口腔外、つまりお口の外で吸い取って治療室の空気をクリーンに保ちます。

ウイルスも吸い取ることができるため、感染症予防にも役立ちます
感染症予防に有効ということで、厚生労働省にも導入を推奨されており、当院では、下記の口腔外バキュームを使用しております。

この機械を使用するときとそうでないとき、写真のように大きな差がでます。

東京技研よりお借りしました

当院では患者様が安心して来院していただけるように、この他にも様々な感染症予防対策をしております。どうぞ安心してご来院ください。